声優のアイコが多重人格を主張

声優のアイコは、ちょっと前にこん睡強盗を重ねた犯人ですが、忘れかけていたころに「多重人格」が報じられました。何でも４歳の男の子を含む複数の人格が存在し、そのうちの一人が犯罪を犯し、本当の自分は全く犯罪の記憶が無い、というものです。


多重人格というと、24人の人格が存在したというビリー・ミリガンという名がテレビで観た海外テレビ番組の記憶を通じて浮かんできます。この人物は実在の人だそうで、それぞれ現出する人格には名前があり、年齢・性別・性格さえもまったく異なっていたそうです。アイコの場合もおそらくは精神鑑定によって責任能力があったかどうかを認定するために、多重人格が真実かどうか、その他の精神疾患、例えば統合失調症などの存否を確認する作業が行われるかと思いますが、過去の事例を見ても、担当する精神科医や臨床心理士によって見解が異なることもよくあるようで、なかなか難しい鑑定になることが多いようです。


いずれにしても、罪を裁くのか人を裁くのか、という究極の問題に突き当たるのではないかという感じがします。アイコが本当に多重人格などの精神疾患であった場合は、いずれは社会復帰できるような治療が適切に行われるように願うものです。